色々ありましたが、2013年から2014年にかけてのラグビーシーズンもこれにて終了です。
今年1年、私としては非常に「楽しかった」ですし、来年は「もっと楽しくするには」というヒントも得られた年だったと思います。
日本代表もそうですが、中大、横河武蔵野、リコーといった「応援し甲斐のあるチーム」に出会えた/再認識できたのも大きかったです。
また、近年1強を築き上げたサントリーを、パナソニックが打ち破るプロセスも見応えがありました。
そんなこの1年を改めて振り返り、まとめるべく、私の「ラグビークラスタアワード2013-14」の投票内容を発表したいと思います。
ちなみにベスト15ですが、こういう選出基準で選びました。
①「個の力」を思う存分発揮した選手
→以前も述べましたが、今年の観戦テーマは「組織を超える個の力とはどのようなものか?」です。
グラウンド内外で見せる存在感やオーラ、もちろんプレーの質の高さも。
そういったモノを具体的な言葉として表しやすい選手を高く評価し、選出しました。
②もしも自分がエディジャパンを倒すならどういう選手を選ぶか?
→裏テーマです…笑
サントリー時代も含め、エディ・ジョーンズの手法は高く評価され、日本ラグビーのスタンダードになりつつあります。
敢えてそんな風潮に反旗を翻し(?)、「エディさんに選ばれ無さそうな選手でチームをつくるなら?」「エディジャパンが嫌がる選手とは?」という観点から、異色のラグビー選手も選出することにしました。
多分、3割くらいはそういう選手かも…なので、今回は例年以上に「俺得」要素が強いかもしれませんね。
という訳で、私の投票内容は下記の通りです!
◎ベスト15
PR 1 稲垣啓太(パナソニック)HO 2 堀江翔太(パナソニック)
PR 3 垣永真之介(早大)
LO 4 トンプソン ルーク(近鉄)
LO 5 橋本樹(東京ガス)
FL 6 ピーター・オマーニー(アイルランド代表)
FL 7 高聡伸(日本IBM)
No.8 マイケル・ブロードハースト(リコー)
SH 9 小川高廣(東芝)
SO 10 ベーリック・バーンズ(パナソニック)☆
WTB 11 福岡堅樹(筑波大)
CTB 12 浜岸峻輝(中大)
CTB 13 リチャード・カフイ(東芝)
WTB 14 松田力也(帝京大)
FB 15 山下楽平(京産大)
【解説】
1列目はまず、パナソニックから稲垣と堀江を選出。
両者ともにセットプレーだけでなく、戦術的な側面でも献身的な働きを見せてくれました。
3番は早大の垣永。キャプテンシーは勿論、フィールドプレーの迫力もお見事。
充分畠山を抜ける存在になるでしょう。
2列目にはトンプソン ルークから。秋の代表シリーズで見せたプレーは、15年どころか19年も現役でいけるのでは?と思ったくらい笑
しなやかなプレースタイルと、その対極にある熱さ。やっぱりトンプソンは好きなタイプのロックです。
しなやかとは対極にある選手を組ませたいと思い、相手には東京ガスの橋本をチョイス。
サイズを活かしたパワフルなプレーは日本人離れしているなあ、と感じました。
イーストでこのクラスの選手がいれば心強いでしょう。
3列目は個性派ぞろい。シックスネーションズでおおっ、と思ったのがアイルランドのピーター・オマーニー。好調アイルランドをブレイクダウンから支えています。
タックラーも1人欲しいという事で、こちらもイーストから高聡伸をサプライズで選出。横河戦の裏MVPだと思います。ああいうタイプのフランカーが日本では少なくなっているのでは…?
ジャパンではロックですが、リコーではエイトなのでブロードハーストをチョイス。ジャパンのディフェンスを水際で支える仕事人。あれだけ動いて良くスタミナが持つものだ…
ハーフ団はベタですいません。後期の東芝を復活に導いた小川。コンディションさえ整えば、ぜひ代表で鍛えて頂きたい…
そして 大 正 義 バ ー ン ズ と、とりま書けば良いんじゃないですか笑
文句なし。
バーンズがいなければ福岡がMVPでしょうという事で。スコットランド戦のトライは思わず叫んでしまった。
カフイは小川と共に東芝の復権を支える。来年はカフイ軸でBKは考えても良いと思うのだが…。13番は守備の人というのが私のイメージなのですが、カフイはそれにぴったりでした。
ラグビー界に久々に現れた、ファンタジスタ気質の山下楽平。中大戦ではけちょんけちょんにやられました…。ハンドオフやオフロードのスキルを考えると、セブンズでも面白いのでは?
さて、12番と14番には異議を言いたい方もいると思います。簡単に説明すると、両者ともバーンズに弾き飛ばされたかたちでして…ちょっと俺得色が強すぎてすいません…w
ポゼッションか、それともエリアマネジメントかは日本ラグビー界でしばしば話題になりそうですが、「エディジャパンを倒すなら」というテーマで人選するなら後者に長けた人を選びたいと思います。
で、単純にキックがすげー!と思ったのが浜岸です。
距離と正確性は大学一、いや社会人でも通用する!と今のうちにこっそりと…
「バーンズ使うな」しばりがあるとしたら、10番は浜岸ですね。
松田力也については選手権以降はSOを背負っていましたが、自分としてはウイングでも全然高いレベルを目指せると思いました。まあ、松田SOでも悠々勝っちゃう帝京大というクラブの恐ろしさもありますが…
◎ベストコーチ賞
監督 中嶋則文(パナソニック)向氏のレポートにもあるように、グラウンド内での落とし込みは外国人コーチ陣中心でしたが、チーム全体の統括という意味で最高責任者の中嶋監督を選出。
何より、三洋電機のアイデンティティを取り戻し、ポゼッションのサントリーと対極にある堅守速攻カウンターで打ち破った事を高く評価したいと思います。
◎俺得選手・オブ・ザ・イヤー
【FW】芦谷勇帆(早大)【BK】ルーク・ヒューム(アメリカ代表)
ここ最近はペネトレーター的な「パワフル型LO」が増えたという印象なので、敢えて逆スタイルの「しなやか系」の芦谷を推したいと思います。選手権の中大戦、見事な活躍でした。卒業後も続けるよね?
私がトップリーグクラブのGMならば、間違いなくアメリカ代表のWTB、ルーク・ヒュームを新外国人選手として迎え入れたいと思います。PNCの日本戦、チーム自体は敗れましたが、トイメンの藤田をけちょんけちょんにしたヒュームの頭脳プレーはため息もの。
こういう選手が「ラグビーIQが高い」と言うのだよ、藤田くん…
◎ベストバウト
【国内】トップリーグプレーオフ決勝 パナソニック対サントリー【国外】リポビタンDチャレンジ 日本代表対ウェールズ代表(秩父宮)
天下を謳歌するポゼッションラグビーを、その対極にあるカウンターで打ち崩す。第2ステージのパナ対サントリーも試合の質としては良かったのですが、そのストーリーを完璧につくりきったという意味ではプレーオフ決勝の方が印象に残ります。
国外はこれが大正義ですね…
◎ベストマスコット
ライガーくん(トヨタ自動車)ライガー対スパーキーの構図だと思うのですが、「近鉄応援団のおっちゃんにミニライガー人形を投げつけた」という目撃情報で一歩抜けた感がありますw
出でよ、キャラ立ちしたマスコットたち!
◎MFC
リコーブラックラムズ1stステージでは色々と企画を組んでくれましたし、ファンサービスも以前から質の高さを維持している印象です。
もちろん、キヤノン戦の盛り上がりも含め、スタンド内の居心地の良さも。
近鉄とリコーが「日本ラグビーの応援スタイル」のロールモデルになると、これからも訴えていこうと思います。
幼児と戯れるライガーくん
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