2014年6月12日木曜日

【ラグビー】ジャパンセブンズ2014の個人的備忘録



2011年の「セブンズフェスティバル」から続く「国内セブンズ最強決定戦」も今年で4回目。
代表チームの活躍もあり、ラグビーファン内にもセブンズの注目が集まりつつある。
先日観戦したYC&ACでは「おらがセブンズ」を追究し始めるチームの姿もちらほら見え始め、次第にいい循環が巡りつつある。




雨天がそんな熱気に少々水を差してしまったが、大会のレベル自体は満足できるものだった。
今大会を制したのはリコーブラックラムズ。堂々の連覇達成だ。
昨年とは異なり、横山兄弟といった快速ランナーは減ってしまったが、代わりに台頭したのが司令塔のコリン・ボーク。
昨年もDGを決めるなど、器用な選手だとは思っていたが、セブンズでも格の違うプレーを見せていた。
また、彼をサポートするキニキニラウ、塩山、松本らの黒子達も秀逸な出来。
もはやセブンズにおいては、ウィニングカルチャーが根付いたチームだと言えそうだ。





帝京大も固い守備と攻守の切り替えの早さで応戦したが、あと一歩届かず無念の敗戦。
とは言え、今大会における最大のサプライズだった。
もちろん、松田などの主力選手を惜しむことなくつぎ込んだこともあるが、しっかりした守備からロースコアゲームを制する戦い方は独特であり、一方ではユニオンと同じく帝京らしいものだった。
個の力で勝るチームをじわじわ追い詰め、いつの間にか勝っていたトヨタ戦はお見事だった。

戦前の評価は低めにしていたチームの一つに早大があるが、こちらもホンダ戦でジャイアントキリングを成し遂げる。
シンプルに加速力のあるランナーを7人並べる、ランニング中心の戦い方だった。
が、パスの難しい悪天候では見事にはまったのかもしれない。



今大会では各地域のトライアル大会から出場したチームに注目していたが、少々低調な出来に終わった。
流経大は1回戦の東芝撃破で沸かせたが、トヨタ戦は息切れ。
同じくトライアル組のコストカッツもリコーに食らいついたが、終始リードを奪われ追いつくことが出来なかった。
両者とも総合力の向上が次への課題と言えそうだ。


パレードでノリノリの九州共立大。夢のトライは来年に持ち越し…

結果は出なかったが、セブンズの未来を考えるとトライアルレースの充実は今後も望みたい部分である。
流経大もコストカッツもセブンズにおいてはクラブカルチャーがしっかりした、「おらがセブンズ」のあるチームだ。
また、専大や九州共立大のように、15人制でなかなか表舞台に立てないチームにとっても、一発放てば全国大会の舞台を体験できる素晴らしい機会だ。
個人的には参加チームの8割は何らかの大会を勝ち抜いて出てくるようになれば良いと思っている。



最後に超個人的なベスト7(通称:神7)を載せておこうと思う。
ポジションは考慮していないので、悪しからず。

①コリン・ボーク(リコー/当然の選出。僕も今大会のMVPに選びたい)

②森川由起乙(帝京/驚きの運動量を見せた。セブンズで動けるPRを観れるのは嬉しい!)

③和田耕二(トヨタ/復活の快走)

④クーパー・ブーナ(東芝/コンソレーションだと、何だか彼だけ格が違う。ズルい)

⑤後藤輝也(ディベロップメント/若手選抜から1名。ランニングスキルと強さに魅力ありのフィニッシャー)

⑥山口真理恵(ラガール/女子からも1名。彼女もまた順当な出来)



⑦門田成朗(早大/今大会の私的ベストトライはホンダ戦の彼です)

0 件のコメント:

コメントを投稿