2014年6月21日土曜日

【ラグビー】日本代表対イタリア代表 超個人的プレビュー



サッカー日本代表の大苦戦に驚く一方、ラグビー日本代表は絶好調。
2011年頃は双方逆の立場にいた。
3年を経て今の状況に変わるというのは、全く考えられなかったことである。
スポーツの世界は一寸先が闇なのだろうか。

というわけで、明日のラグビーの試合のレビューを一本仕上げておきます。


状況は日本に不利でもない?


相手のメンバーには一線級が多いため、一見すると名前負けしてしまうだろう。
しかし、シチュエーション的には昨年の対ウェールズ戦と同じく、高温多湿。
また、イタリア代表は先に行われたフィジーとサモア戦では敗戦を喫している。
尻に火がついた状態故に、気合いを入れて試合に挑んでくるだろうが、その一方でメンタルに不安を抱えていそうである。

一方の日本代表はここまで好調。
アウェーのPNC2試合は苦労したが、反省できる勝利を手にした。
体は疲れていても、気持ちの面では問題は少ない。
つまり、素直な日本代表の力を測るには、この試合は非常に良い物差しになるに違いない。
かつ、昨年と同じくジャイアントキリングを達成するには良いチャンスが巡ってきている。



要するにスクラム次第?



今の日本代表でイタリアに力を試してみたい点はもちろん、スクラムである。
サモア、カナダ、アメリカと決して非力ではない相手にスクラムトライ、ないしはスクラム起点のトライを何本も奪えた事は大きな自信になっている。

しかし、イタリアもスクラムに絶対の自信があるチームだ。
そう簡単に勝てるかどうかは不明である。

故に、2つのゲームプランが想定される。

まずはスクラムが五分五分の場合。
これは先のPNCと同じ流れで、「自分たちのラグビー」をすれば良い。
相手の守備を崩す、組織的に連動した攻撃がキーになる。
キーパーソンは田村。好調なゲームメイクに期待したい。
ただし、高い攻撃ラインをキープし続けられるが故に、一歩間違えばお互いに打ち合いの展開になるとも想定される。
ターンオーバー後の切り替えはしっかりしたい。

次にスクラムで大負けしてしまった場合。
これが発生してしまうと、ゲームプランの大幅な見直しも強いらる。
リーチや五郎丸がどのようにゲームを修正するのか。
ベンチワークは適切に行えるのか。
守備に追いやられる可能性も高いだけに、組織的な守備がどこまで根付いているのかに注目したい。
幸いにも、日本が苦手とするは飛び道具的な選手は、イタリアにいなさそうだが…


昨年に続き、チャレンジ以上の結果を産み出せるかどうか。
カギはとにかく攻めに徹する「勇気」というよりも、状況に応じた最善の策ができるかどうかの「バランス」ではないだろうか

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