2015年3月24日火曜日

【後編】「第2回 電子雑誌サミット」に参加したので感想を書いてみた


サミット中は殆ど写真を撮っていないので、
代わりにサミット前に立ち寄った神田明神の写真載せておきますね


スポーツ界と電子雑誌の可能性?


電子書籍や電子雑誌の可能性が話されている時、ぼんやりと大学時代の事を思い返していました。
もし、僕がスポーツ新聞部在籍していた時に、今の電子雑誌の技術があればどうなっていたのだろう? と。

当時は新聞の影響力低下がとても叫ばれていた時代であり、ネット事業に本腰を入れた毎日・産経と、懐疑的な朝日・読売・日経のスタンスも鮮明に分かれていました。
でもって、こんなローカルな大学の広報紙も「ネットを活用してどんどん記事を売り出せ」派と「記事を載せると部数(≒収益)が減るから嫌だ」派でよく喧嘩していたものです。
合宿で丸一日話し合って「ネット部門の見通しは何も決まらなかった」のは一種の黒歴史です。(と推進派の僕は勝手に思っています…笑 今となっては何だったのでしょうか)

…話を戻しましょう。大学スポーツ新聞はどこも年4~6回であり、新聞の名前で売り出しているとはいえ、スタンスとして季刊雑誌に近いものがります。(※定期購読オンリーで数千円で販売しています)
そして、大学スポーツはビッグイベントやスーパースターが登場しない限り、大手の商業メディアではなかなか取り上げてくれないのは昔も今も変わらない部分です。

そういった特徴を考えると、大学スポーツメディアは電子書籍/雑誌というプラットフォームで大いに活躍できるのではないかと考えています。
箱根駅伝みたいにお金になるものもあり、売り出せるソフトは沢山あります。
何より、紙よりもお金がかかりませんので、大学からの支援を得られない新聞部でも安心です。

もちろん、既存の新聞や雑誌と同じく、電子でも収益を得られるのはほんの一握りなのが現実です。
紙面の広告料程度かもしれませんが、学生諸氏の取材熱の受け皿となり、かつ大学スポーツのコミュニティを広げる存在としてこういう可能性があることを知って欲しいと思います。

マイナージャンルのスポーツと電子雑誌…うーん、ラグビーもできるかなあ…



【追記】


電書ちゃんから厳しい(!)つっこみがございましたので、「読者視点の話」も少し追記したいと思います。
まず、正直申しますとサミット内では読者視点の話はあんまり無かったです(汗)
制作という意味でのつくり方はありましたが、読者のつくり方となると、なかなかブレイクスルーできていないのが現状なのでしょうか。

「作り手=読み手」というボーダレス化が叫ばれて久しいことを踏まえると、読者を増やすには今まで以上に「雑誌への参加意識/帰属意識を高めさせる」必要性があるということです。
ジャンルは違いますが、例えばAKB48はCDを購入することで、握手会や選抜選挙投票権獲得などの「参加する権利」を与えています。
これらは市場のパイ獲得に貢献する一方、それが本当の音楽文化なの? という点では大いに疑問符を付けざるを得ないのですが…。

裏を返せば、現在のセルフパブリッシング界隈は「読み手が書き手よりも強い」フェーズとも言えるのではないでしょうか
故に、高品質のレビューを多々発表し、インディーズ作家から信頼される「読者」の市場価値も高くなります。
そのような方を(ある意味では意図的に!)生み出すにはどうすれば良いか、あるいは、それに気が付いて読者としての活躍を目指す人が居るのか? を今後は見守っていくべきだと考えております

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