2015年5月5日火曜日

【NZ学生代表来日シリーズ】関東学生代表対NZU 個人的雑感


新しいHAKAも披露されました!


【試合詳細】
2015年5月5日 14時10分キックオフ@秩父宮ラグビー場
●関東学生代表 35-50 NZU○

率直な感想を言うと、関東学生代表も勝てた試合だった。

試合の入りは最高だった。素早いパス回しで相手の守備網を破り、近藤が先制トライ。
ある種「古典的な展開ラグビー」だが、それが見事にハマった。普段は丁寧なパスとキックでゲームを組み立てるSOの浜岸が、テンポよくBKにボールを配球する様には、いち中大ファンとして驚いてしまった。
また、FWの頑張りも高く評価されるべきだろう。ラインアウトとスクラムは安定し、ペナルティートライも奪えた。
PRの五十嵐は前半終わりにもトライにつながる好走を見せており、この日の関東学生代表では最も輝いた選手と言えるだろう。




前半は好判断光る浜岸だったが…

しかし、関東学生代表の攻勢は次第に瓦解していく。
ノックオンやパスミスでボールを保持出来なくなると、NZUはパワーとスピードで圧倒。前半終わりに喫したシンビンも、守備のパニックに拍車をかけてしまった。

数的不利の状況で迎えた後半、関東学生代表は早速ノーホイッスルトライを喫する。何とかリードして前半を終えた関東学生代表にとっては、痛すぎる失点だった。
以降は敵陣入る回数もがくっと減り、防戦一方に。FBのフーパーには何度も独走を許したのが象徴的だった。
最後に一矢報いたが、結果は35-50。後半の入りを落ち着かせて、じっくりリードを守るゲームプランが確立されていれば…と思わざる得ない。



関東学生代表はこの日限りの編成とは言え、それなりのチームを築いて試合に挑んだ事には好感を持っている。
先にも述べた通り、セットプレーは安定し、展開攻撃も見せ場があった。故に、もっとコミュニケーションを取り合う機会があり、ゲームプランも固まっていれば…と思わざるを得ない。

アンダーの日本代表は20歳以下と高校代表の2本が柱となっている。そこに「23歳以下日本代表」を編成し、国内外で試合が出来ないか? と私は考えてしまう。

日本ラグビー界の傾向おいては、22歳(大学4年生)は「成長する」年齢である。もちろん、世界基準に合わせて20歳以下の年代に力を入れるのも非常に大事だが、大学の中だけではなく「日本代表」や「国際経験」という役割担わせることは、ミクロ・マクロの両面でプラスになるのではないか。
また、ファンにとっても「おらが大学」の「思い入れのある選手」が桜のジャージーを着るというのは心弾むことである。ジャパンと大学ラグビー間のファン層に溝があると指摘されて久しいが、それを埋める役割も担うことも期待できそうだ。



今後「春の挑戦シリーズ」に求められるのは、華やかな一時の経験ではなく、継続してレガシーが残せる挑戦の場ではないだろうか。
今日の関東学生代表の「○と×」を精査すると、そんな結論に行きつくのである

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