2014年8月19日火曜日

「2021年」への戦場整理 ~今シーズンの日本ラグビーで超個人的に考えていること~



トップリーグの開幕まであと僅かとなった。
春のラグビーシーズンは日本代表を中心に成績もよく、明るい話題が目立った。
私もサモア戦とイタリア戦に足を運んだが、「ジャパンを応援しよう!」という明るい雰囲気に包まれており、非常に晴れやかな気持ちになれた。

そんな感じで浮かれていた6月、同じ時期にサッカーの日本代表はW杯で苦戦を強いられていた。
エディ・ジョーンズとアルベルト・ザッケローニは監督としてのタイプは正反対だが、目指す方向性は似ていると思っていた。
それだけに、ザックジャパンの苦戦と失敗は、対岸の火事だと笑えるモノではない。
勝負は厳しいからこそ、ファンも最後まで冷静で有り続けなければならない。

そんなことをぼやぼや考えながら、W杯後もJリーグを中心に様々なサッカーの現場に足を運んだのだが、それほどの「落胆」や「負の衝撃」は薄いと感じた。(中田引退やオシム召集的なゴタゴタが無かったのも大きいと思うが)

良く言えばW杯の結果を身近なサッカーは引きずっていない。
悪く言えば、日本代表と身近なサッカーとの結び付きが薄れている。
…という事ではないだろうか。

最前線では代表チームを筆頭に、勝利による多幸感を巡る争いに出る一方、後方ではローカルクラブのファン・サポーターが、各々のやりやすいかたちで支援する。
ブラジル大会と過去の失敗した大会(特にドイツ大会)を比較するならば、「ファン・サポーターの戦場整理が進んでいる」という点が最も異なるだろう。
今回の冷静な雰囲気を産み出している大きな要因ではないだろうか。




翻って、ラグビーはどうだろうか?
W杯やオリンピックの成功・不成功問わず、ラグビーは幸せであり続けられるだろうか。
まだ何も始まっていないのに未来の事を考えすぎるのは、鬼に笑われてしまう。
ただ、今と先に続く未来を楽しむために、ゆるく各々の出来る範囲で「戦場整理」を進めるというのは、悪い事では無いだろう。

そんな感じで、2014年夏からのラグビーシーズンを楽しんでいきたい

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