2015年12月19日土曜日

朗読劇「ハックルベリーにさよならを」を聴いてきました【※ネタバレ注意】



朗読劇「ハックルベリーにさよならを」を見て(聴いて?)きましたので、簡単にレビューをば。少し話の内容に踏み込んでいますので、気になる方は「続きを読む」を押さないでね!





事実上、楠田亜衣奈目当てで(!)行ったのでありまして、朗読劇とやらを見るのはこれが人生初でございます。お芝居とやらを見るのもはて、何年振りか…。ただ、必要最低限の要素で世界観を浮かび上がらせ、ストーリーとして成り立たせる様子にただただ感心。

・本作は演劇集団キャラメルボックスの成井氏の作品。当方は氏を舞台よりもTVドラマ「雨と夢のあとに」の脚本家という肩書で認識しております(これも本当に好きな作品であります。木村多江の好演が光る)。本作もリアリティのある設定に小さじ一杯分のファンタジー要素を加え、引き締まったストーリーに仕上げておりました。良いなあ、こういう話をつくりたいわあ←

・ストーリーの面では「ボク」と「ケンジ」がどう成長していくのか? を捉えていくと興味深い。二人が交錯していくうちに虚実が入り乱れた世界観になっていく。「一人になりたいんだ」「一人で生きていきたいんだ」と繰り返すケンジのセリフが胸に突き刺さる。そして、二人が何かを決心したラストシーンに、ファンタジー特有の暖かさと切なさを感じる事が出来て思わずほろり。

・特にボク役の相葉氏は難しい役どころだと思いました。今振り返ると、少し少年っぽさを残した演技はそういう意味だったのかな? と思うのです。一方、ケンジ役の楠田嬢は安心と安定の26歳児(ry 少年役の衣装がピッタリ合っていました…笑

・演出面では自分の色と相手の色云々という非常に重要なシーンがあるのですが、そこで用いられた光の演出が非常に奇麗で印象に残る。

・初日ということもあり、演者さんが持つ台本が小刻みに震えていたのを見ていると、やはり緊張感半端ないんだなあと…。もちろん、時間が経つにつれてスムーズになってきましたが。こういうのに気が付いてしまうのも、程よい大きさの演劇場ならではですかね。

劇後のアフタートークでの最大の衝撃は母さん役の渡部氏の声のギャップ。第一声を聞いたとき、「これはふざけているのかな?」と思ったら地声でした← 家に帰って氏のニコ生も聞いてしまい、もう母さん役の声を思い出せない…←

そんな訳で、良いお話でした!

0 件のコメント:

コメントを投稿