2016年3月6日日曜日

【サッカー】撃ち合いのち、痛み分け ~J1第2節 川崎対湘南戦の個人的雑感~




前半を終えた段階で3-3。「一体、この試合はどうなってしまうのだろう?」という不安を抱くほどの撃ち合いだった。
前半13分に大久保がJ1通算157点目を叩き出して川崎が先制すると、それ以降は目まぐるしく攻守が入れ替わり、得点が積み重ねられていく。
個人技が炸裂する魅力的な攻撃サッカー……と言えば聞こえも良いのだが、守備の「落ち着きの無さ」が目立ってしまったのは非常に残念だった。

後半は一転、膠着状態が続く。川崎は森本、中野を投入し攻撃のリズムに変化を与えようとしたが、湘南もGK村山を中心とする粘りのディフェンスで得点を与えない。試合は次第に引き締まったものへと変貌していった。




そういった意味で僕は、後半32分に湘南が決めたゴールがこの日最も好感を抱くことができた。ボールを奪うとカウンターから一気に選手が走り込む。左サイドから来たクロスボールに飛び込んだのが、なんと3バックの一角を務める岡本だったからビックリ。湘南が築き上げたスタイルは、新加入のDFにも浸透しているのである。
何とかこの1点を守りたいところだったが、最後に川崎のパワープレーからここまで精彩を欠いていた森本が決めて万事休す。
双方「攻撃」にこだわりを持つチーム通しの対戦は、目まぐるしい展開の果てに痛み分けという結果を残した。




クラブ創設20周年というメモリアルイヤーに、タイトルを穫りたい川崎。主力放出の最中、スタイルを再構築してJ1定着を目指す湘南。神奈川の2クラブはそれぞれ異なる目標を持ち、それを達成するために走り続けている。双方に「物足りなさ」は感じたが、足りない部分に対して、どう修正するかを示せたのは、チャレンジャーの湘南ではないだろうか。

川崎のサッカーは魅力的だ。しかし、行き過ぎた理想の追求は、時に現実主義者達の嘲笑を受け付けてしまう。
今日もそんな試合だった。理想と現実の折り合いは、風間八宏という異能の指揮官が鎮座し続ける限り、これからも悩まされ続けていくことだろう

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