2013年10月14日月曜日

明るい破壊者 ~2014年のベイスターズに期待する事~

少し古い話になるが、横浜DeNAベイスターズの閉幕戦を見に行った。



結局今年のハマスタ生観戦は4試合に留まった。
野球に関しては不思議な事に、「テレビ」と「俯瞰」で楽しむスポーツになりつつある。
フットボールとは逆のベクトルだ。

8回裏、この日2本目のホームラン

試合寸評は…とにもかくにも「小池様様」。
引退試合であれだけ見せ場をつくるとは…
セレモニーの中で「今までかっこ悪い父親でしたが、今日は子供たちに格好良いところを見せられたと思います」というくだりがあった。
お前は格好良い父親だ!と思わず声を上げてしまった…。




2013年のベイスターズは、一言で言うと「雑」なチームだった。
どっからどこでも点が取れる打線を築き上げた一方、ディフェンス面は不安定でザルさが目立つ。
エラーや投手起用(というか、そもそも補強の時点で厳しかった)で負けた試合も少なくは無い。



投手陣の補強は急務だが、ベイスターズが突き進むべき道は中畑監督と共に「雑」な野球を極めることである。
森氏や尾花氏のような、「細かい丁寧なミスをしない考える野球」を導入してきたが、結果は悲惨なものであった。
負けがしみ込んだチームには、理屈で動ける程の体力は残っていないし、ミスが起きたらチームは一層小さくなってしまう…
そんなチームの雰囲気を変えたのは中畑氏であった。
負けても明るく、潔い。
だからファンも、見捨てるどころかますます注目を集め、スタジアムに足を運ぶようになった。

中畑氏には、不思議と「長嶋茂雄」のイメージと被る。
そもそも長嶋氏のマネを出来るのは長嶋氏だけだからなのか、「川上の系譜」と呼べる指導者は沢山いるが、「長嶋の系譜」と呼べる指導者はピンと思い浮かばない。
そう考えると、中畑氏は貴重な「長嶋の系譜」である。

長嶋氏に対する色々な評伝の中で、「明るい破壊者」というフレーズが印象に残っている。
確かに、野球界のイメージを「明るく破壊」したのは、長嶋氏の功績である。
そしてこの「明るい破壊者」というイメージは、中畑氏にも繋がる。

雑でも良い、いや、それでパワーが出せるのならば、もっと雑な方へ進めば良い。
どんな時も明るく、閉塞した空気をどんどん破壊するチームへ。
2014年は目標値が高くなるためプレッシャーも有るとは思うが、中畑清とベイスターズは常に「明るい破壊者」であって欲しい

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