開幕戦の写真と比べてみましょう(小声)
トップリーグの頂上決戦、リクシルカップ決勝は壮絶な試合となった。
延々と続く激しい肉弾戦。トーナメント戦から突如現れたパナソニックのラッキーボーイ、ヘイデン・パーカーのゴールキックで勝負は決したかに見えたが、東芝も適切な選手交代とポジションチェンジで息を吹き返す。
27-21とパナソニックの6点差リードで最終局面へ。「今日のパナソニックは、何だか上手くボールキープができていないなあ」と思った後からが、この試合の伏線が全て回収されていった。
リチャード・カフイが勘違い(!)でキックパスを上げた瞬間から、フランソワ・ステインがサヨナラゴールキックを外すまでの3分間。この時間は異様だった。
この3分間、スタジアムには「敗者」しかいなかった。東芝は依然としてスコアで敗れていたし、パナソニックはもう気持ちの上では敗れているかのような振る舞いだった。
豊島のトライが決まったあと、堂々と戦い続けていた野武士たちは膝から崩れ落ち、表情は青ざめていた。トップリーグを連覇し、勝ち慣れているはずの選手たち。らしくないシーンに、思わず驚いてしまった。
「勝敗」は例えば「天国と地獄」と表されるように、上下左右で分断された世界観で語られる事が多い。
しかし、あの3分間はそれに該当しない。むしろ、メビウスの輪の如く、ちょっとした立ち位置の違いであって、両者はどこかで繋がっている。
ノーサイド後、ピッチ上で繰り広げられた表情の移り変りを見ているうちに、そう感じたのである
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