2013年10月9日水曜日

【今日の1枚】無慈悲なゲーム ~関東大学対抗戦 帝京大対日体大 試合雑感~

チャンピオンチームは、チャンピオンになるためにどのような準備をしているのだろうか?

そんな素朴な疑問が沸いてきたので、贔屓チームの試合後もスタジアムに残ることにした。
対戦カードは帝京大対日体大。
前者は毎年大学選手権でチーム状況を確認しているため、ある程度戦い方はわかる。
後者は現生で見るのは始めてのチーム。
ただ、私が学生時代のころよりも、チーム力は衰えており、最近は選手権にもあまり出ていない。



…そんな事をぼやぼや考えているうちに、何本ものトライが決まっていった。
これまでは「FW>BK」という力関係だった。
しかし、流や中村亮の成長、松田といった新戦力の融合も進んでおり、力強い展開ラグビーも魅せれるようになってきた。
特にルーキー・松田力也の決定力の高さが印象に残る。
彼と磯田が、帝京5連覇のラストピースになる可能性が高いのではないだろうか。


序盤はトライを取られながらも、何とか足掻いていた日体大だいが、次第に足も止まり、顔からも精気が失われていった。



80分間で2人しか選手を交代しなかった帝京だが、疲れるどころかその勢いはずっと留まる事が無かった。
オートメーション化されたラインのように、ボールは前に運ばれ、作業者はトライという製品を生み出す…
次第にこれが「ゲーム」であるという感覚が、麻痺していった。

首脳陣は何をしているんだ!
選手たちは何で対応できないんだ!
100点ゲームが出る対抗戦なんて止めちまえ!

そういう思いは、何故か試合中には出てこなかった。(試合後は少し、駆け廻ったのだけれども)
ただただ帝京はトライを生み出し、日体大はそれらをなす術も無く見届け、煽られるだけだった。
それを眺める事しか出来なかった。



147点と0点。
相反するスコアだが、この点数から導き出せる、この試合の教訓は1つ。

「敗北からは何も生み出さない」

そんなバカな。
それは言い過ぎだろ!?
自分はどんな負け試合の中にも、何かしらのポジティブな意味を見出してきたじゃないか!

そう思いたいのだが…

少なくともこの試合、僕は「日体大 頑張れ」という声援が喉に突き刺さったまま、結局80分間一度も出せなかった。
そんな僕に、この教訓へ反論する権利は無いと思う


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