2013年12月27日金曜日

それでも明日に、胸は震える ~ラグビー全国大学選手権 中大対早大戦 試合雑感~


フランカーとして馴染んできたヌノーさん


【試合寸評】○早大57-7中大● 


テンポの良い攻撃で早大がトライを重ねて快勝。
セットでの優勢はもちろん、今日は縦へのランニングがハマった。
SO水野の突破、LO芦谷の献身性、何より垣永の柔軟なプレーは個々人のスキルが高い早大の特徴がよく表れたものだった。
中大は普段とは違う前に出る守備をみせたが、なかなか攻撃への切り替えが上手くいかなかった事が敗因ではないだろうか。

スコア、内容共に中大の完敗だったが、非常に納得の出来る負け方だった。
中大はいつも以上に、「前に出るディフェンス」。
普段はしっかりラインをつくり、数的優位を保ちながら粘る。
そして、相手を攻めあぐねさせることによって、失点を最小限に抑えるものだ。

しかし、4トライ以上を奪っての勝利が求められるが故に、普段とは違う攻撃的守備を遂行しなければならなかった。
ハマった時間もあったが、リーグ戦時では見られなかった「一発で抜かれる」トライが目立った事を踏まえると、やはり短い時間では付け刃だったと思わざるを得ない。
ゲームプラン上は仕方の無い選択だった。
そして、タフさが求められる現方式の大学選手権では、「まだまだ僅かな積み重ねでは戦えない」という教訓を突きつけられた。







そんな試合の中から、1つ嬉しい事を挙げれば、この試合で唯一のトライを奪った選手がSHの高崎だったという事であろう。
FWのコントロールに長けた長谷川と、予測不能かつ奔放なプレーをする住吉。
2人の個性的なSHの前では、いくら第一線で活躍していた高崎とてベンチ外に押しやられた。
久々にプレーを観た日大戦では、どことなく「高崎の持ち味って何だっけ?」と思うようなプレーが散見された。

Bチームでの日々を乗り越え、住吉の戦線離脱もあり、大学選手権は再びAチームでプレーする機会も増えた。
録画で観た大体大戦では秋口の頃とは違い、自信に満ちているように見えた。
そして、僅か10分の出場ながら傷跡を残したトライ。
こぼれたボールを素早く奪い、一気にラインに向かって駆ける姿には、素直に胸が熱くなった。
「そうだ、高崎はゲームメイクが上手い器用なSHだったな」。
ふと思い出した。
そして、トライシーンはそういう今までのイメージとは合致しないのが、嬉しい誤算である。




山北組についてはまた時間を改めて、色々と書き記したいと思う。
結局公式戦での勝敗はトントンだが、それ以上に貴重な経験を積めたのは大きかった。(ピッチもスタンドも)
今はとにかく、「楽しくて熱い日々をありがとう」と言いたい。

そして、残されたピッチの選手と取り巻く一族郎党については、次なるゲームに向けてぬかりない準備をしなければならない。(私自身も!)
上に立った分、立場を維持し、更に強くなるのは至難の道のりだ。
道のりは想像しただけで怖くなる。
でも、それ以上にワクワクする何かが待っているのではないかと、今は前を見据えていたくなるのもまた事実である

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