2016年6月20日月曜日

【セルパブ】「本日、応援日和」を超個人的に解説してみた その①



6月26日より拙著新作「本日、応援日和」が各種電子書籍ストアにて発売されます。
そんなわけで、しばらくは本作の見所を作者が勝手にわーわーと述べさせて頂きたいと考えております。

①作品全体を通して


今回は当方にとって初となる「フィクション」への挑戦がございます。特に「マーブルケーキ」と「ファイト!」の2作品は、間違いなく小説と定義されるものでしょう。
「月曜日のコントローラー」もフィクションではありますが、7割はいつものエッセイというものですので、本格的な人物造形、ストーリー形成をしていったのはこれが初めてです。といっても、レースシーンやマラソンやらは僕が実際に見たり体験したりしているところが大きいので、フィクションと現実の対比は7:3くらいでしょうか?

ジャンルは「ファンタジー」だと僕は認識しています。
「SF」みたいな要素もあるかもしれませんが、「サイエンス・フィクション」や「少し不思議」とは少し違うと考えています。また、「ファンタジー」といってもラノベチックな完全な仮想世界ではなく、現実の中にワンポイントで仮想世界が入り込むスタイルというところも認識して頂ければと思います。

自分が好きなフィクションの世界ってなんだろう? と考えた時、実はこういう「ファンタジー」だったんだなあ、と最近気が付きました。
特に昨年暮れに「ハックルベリーにさよならを」の朗読劇を観に行ったのはキーになったのかもしれません。キャラメルボックスのお話ならば「雨と夢のあとに」も名作でしたね。このドラマを見て、当時高校生の僕は木村多江に一目惚れしたのであります。




あと、これは個人的な問題意識として、事実や真実を追い求めすぎている風潮から少し視線を逸らしてみようかな? というのもありました。
確かに「放射脳」やら「水素水」やらは好かない事象ではあるのですが、そういうのを信仰し過ぎてしまっている人たちに対して科学的な事実を列挙して戦い続ける事にも限界を感じるのです。
むしろ、そういう罠にハマってしまうのは、事実に対する認識不足というよりも、「何がファンタジーなのか」に対する認識不足ではないかと思うのです。だから、小説というものを用いて、逆側からアプローチしてみてもいいのでは? という気がしています。

何はともあれ、好きなジャンルで、自分が影響を受けたジャンルで書き終えたというところに安堵と喜びを感じております。
では、今日はこのへんで。しばらくは解説記事が続くと思われます。発売までどうぞお楽しみに!?

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