2015年6月17日水曜日

【ネタバレあります】「ラブライブ! The School Idol Movie」個人的雑感


今週はスポーツを観に行ってないので、替わりに映画の感想でも載せておきますね。
不真面目な感想は下記の通り。


そんな訳で、真面目な感想は「続きを読む」をクリックしてお楽しみ下さい。
割とネタばらししてますので、ご注意を!





本作の焦点はアニメ2期でうやむやになった「μ'sの未来はどうなるのか?」というのは間違いない。
結論から言うと、μ's自身の影響力を残したまま、アニメの世界においては蹴りをつけた……というところだろうか。

アメリカでの珍道中が作品のメインだと思われていたが、実際にストーリーの核となるのは帰国後。映画を見た人は、まずそこに騙されたであろう。
アメリカ帰国後にμ'sを取り巻く環境が一変しているのだが、それは現実世界におけるラブライブ!旋風と、それに巻き込まれるラブライブ!の中の人たち(演者だけでなく、制作者なども含む)を投影しているかのようだった。

大きくなりすぎたμ'sを続けるべきか。それとも、アニメ2期で示された通り、スクールアイドルの立場を尊重して幕を下ろすのか。リーダーの高坂穂乃香は苦悩する。
その苦悩の末に出した結論が、何とも「高坂穂乃香らしい」ものだったと僕は感心した。ファンの間では賛否両論あったが、高坂穂乃香の人となりを起点に考えると、腑に落ちるものではある。
一言で表すならば「実を捨てて名を取った」。「今、何を残すべきか」「今、出来ることは何か」ということを考え、μ'sはクライマックスへと献身的に動き出したのである。

その献身性は既に発表されている「ラブライブ!サンシャイン」とも結びついている。ある意味でこの映画は「サンシャイン」への引き継ぎという側面もあるだろう。(もちろん、本編にはサンシャイン要素はゼロなのだが)
サンシャインへの移行は発表当初から物議を醸しだしていたし、映画の結末がサンシャインに対して複雑な感情を与えてしまうかもしれない。
だが、高坂穂乃香やμ'sが「今、何を残すべきか」を示してくれた今、僕はサンシャインというカテゴリーを肯定的に捉えようと思っている。あとは「サンシャイン」というコンテンツ自体が、老若男女を取り込めるものへと磨き上げられるかに注視していきたい。

最後はやはり、μ'sの未来はどうなるのか? について考えなければならない。
例えば「白線流し」の様に淡々と未来を追うのか、それともパラレルワールドの中で生き続けるのか。どちらにせよ、アニメ版μ'sに関する新しいストーリーは当分「思いつかない」というのが現状だ。
コンテンツとしてのバブルを迎えている一方、一部の演者の体調不良が発表されるといった金属疲労の面も出てきている。故に、映画を一つの区切りとして、コンテンツを再考し、更に発展させるための準備期間とした方が良いのかもしれない。
寂しさは募るが、ここは気長に待つしかない。「今を頑張り続けた」彼女らが築き上げた足跡を、映画と共に振り返るのが最良なのかもしれない

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